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緊急事態宣言の解除「6項目全てステージ2で検討を」日医

レポート 2021年1月27日 (水)  岩崎雅子(m3.com編集部)

日本医師会会長の中川俊男氏は、1月27日の定例記者会見で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大に伴い発出された緊急事態宣言の解除について、「医療提供体制等の状況判断に用いる6つの指標が全てステージ2の基準になった時点で解除の検討を開始すべきだ」とし、「解除は極めて慎重にすべきだ」と訴えた。また、ワクチンの接種方法については、集団接種と個別接種の柔軟な組み合わせが必要とし、「かかりつけ医がかかりつけの患者への個別接種をすることが容易となるよう、国に財政支援とワクチン供給の確保を要請する」と述べた。 定例記者会見で話す日本医師会会長の中川俊男氏 中川会長は、この1月の緊急事態宣言発出後の感染状況について、「一定の防止効果が表れているかとも思われるが、過大な評価は避けなければいけない。昨春や昨夏に比べるとまだまだ数倍の感染者数で、決して気を抜けない」との認識を示し、「解除は極めて慎重にすべきだ」と強調した。 その上で、解除の条件について、医療提供体制等の状況判断に用いる6つの指標(病床のひっ迫度、療養者数、PCR検査の陽性者数、感染者の新規報告者数、直近1週間と前の週の感染...