妊婦搬送問題で、舛添大臣が墨東病院を視察◆Vol.10
レポート
2008年10月24日 (金)
橋本佳子(m3.com編集長)
舛添要一・厚生労働大臣は10月24日午前、東京都内の妊婦(36歳)が8施設に受け入れを断られ、出産後、脳内出血で死亡した問題で、最終的に受け入れた東京都立墨東病院を視察、病院関係者と話し合いを行った。 会議自体は非公開だったが、会議後、舛添大臣は下記のように述べ、この問題の根本原因が医師不足にあること、また他の総合周産期母子医療センターでも医師不足が懸念されることから、今回の件を限定的なものにとどめず、全国的な問題ととらえ、実態調査を指示した。一般紙が今回の問題を最初に報道したのは10月22日のこと。医師不足問題に危機感を抱く舛添大臣の異例の迅速な視察となった。24日の午後には、都の関係者などへの調査も行い、今後の対応を検討する予定。 会議に出席したのは、病院側は、小林剛病院長をはじめとする病院幹部と東京都の関係部局責任者の計10人。厚労省側は舛添大臣や外口崇・医政局長ら計7人。会議の冒頭、小林氏は「いろいろと心配をおかけした。話し合いをさせていただき、いい方向に持っていきたい」と挨拶。舛添大臣も、「全国的には産科、小児科、そして救急医療などでの医師不足がある。今回の件では、医師不足、...
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