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「時間外」患者から8400円、山形大で徴収開始◆Vol.2

レポート 2008年6月24日 (火)  橋本佳子(m3.com編集長)

山形大学医学部付属病院は6月1日から、8400円の「時間外診療特別料金」の徴収を開始した。この保険外の自己負担の徴収対象は、夜間や休日の時間帯における軽症患者で、いわゆるコンビニ受診を防止するのが狙いだ。開始から約3週間が経過したにすぎず、その効果は明らかではないが、6月23日までに「8400円」の徴収対象となったのは12人、現時点では苦情は来ていないという。 「健全な医療を実施するために、時間外診療特別料金の徴収を開始した」と語る医学部長の嘉山孝正氏。 医学部長の嘉山孝正氏は、「従来から時間外の軽症患者から徴収しようと考えていたが、具体的に検討を始めたのは、埼玉医大総合医療センターが実施するという報道を聞いた昨年11月のことだ」と語る(『「8400円」で“コンビニ受診”に警鐘』を参照)。 今年2月には、副学部長、病院長、事務部長などからなる会議で実施を決定、教授会に諮った。4月には地元の社会保険事務局に説明、5月から徴収を開始する旨の患者向けの院内掲示を行い、6月から徴収を開始している。8400円は、8000円プラス消費税400円。金額の根拠は埼玉医大総合医療センターと同様で、診療報...