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病院への財源移転「大学病院に集中しただけ」◆日医

レポート 2008年11月27日 (木)  村山みのり(m3.com編集部)

◆2008年4月診療報酬改定・影響調査分析(担当理事:中川俊男氏) 2008年4月の診療報酬改定の影響についての検証・分析結果が報告された。基となったデータは(1)日本医師会「2008年度緊急レセプト調査(4-6月分)」、(2)日本医師会・TKC全国会*「平成20年度診療報酬改定後の医業経営動向」、(3)厚生労働省「最近の医療費の動向(メディアス平成20年4-6月)」の3つ。 *会員数約9,600人の税理士・公認会計士ネットワーク 2008年度診療報酬改定では、医科本体診療報酬の0.42%引き上げ、また診療報酬からの財源シフトにより、病院に対し400億円強の支援をすることとされた。 一方、診療所全体では、当初240億円の引き下げと推計されていたが、日医レセプト調査からは、これを上回る805億円減になると試算された。なお、前年同期比は、日医レセプト調査で▲1.9%、厚労省メディアスで▲0.2%となった。この数値差は、日医レセプト調査では個人立、すなわち小規模診療所からの回答が多く、マイナスの影響が強く出たためと推測されている。 また、厚労省メディアスによると、改定後の4-6月、病院1施設...