1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 社会保障国民会議へ要望書提出◆日医

社会保障国民会議へ要望書提出◆日医

レポート 2008年10月16日 (木)  村山みのり(m3.com編集部)

日本医師会は、10月14日、社会保障国民会議・サービス保障(医療・介護・福祉)分科会座長に対し、最終報告とりまとめに向けての要望書を送付した。要望事項は、(1)社会保障費の機械的抑制の撤回、(2)地域医療を守るための医療費全体の水準の引き上げ、(3)患者を守るための必要な医療が受けられる体制の維持、の3点。 さらに、中川俊男理事は、同分科会において提出された「社会保障国民会議における検討に資するために行う医療・介護費用のシミュレーションの前提について」について、以下の問題点があると指摘した。 ・ シミュレーションの「改革ケース」は、いずれも平均在院日数の短縮化を前提としている が、日本よりも医療費が高く、医師数が多い先進諸国と比べ、平均在院日数だけを目標 指標としており、また医療資源の強化が急性期病院に偏っている。 ・ 医療費が抑制されており、医師数も少ない現状で、平均在院日数の短縮化を追求して いるため、患者の治癒率が低下するという事態を招いている上、勤務医の疲弊にもつな がっている ・ 日本は現行制度の下で、健康についての高い評価を得てきた。健康を犠牲にする恐れ がありながら、諸外...