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DPCによる病院間格差の拡大を危惧◆日医

レポート 2008年9月19日 (金)  村山みのり(m3.com編集部)

◆DPCについての見解(担当理事:中川俊男氏) 中医協診療報酬基本小委・DPC評価分科会による「医療の達成度、患者満足度に係る調査」(2006年4月27日報告)の結果について、「DPCについては光と影の「光」の部分が強調されすぎている」として、DPCにより患者が必要な医療を受けられなくなっている可能性や、医療経営上のモラルハザードを誘発している可能性があるとする見解を示した。 同調査において、「医療サービスの質が低下した」との回答が「医療サービスの質が向上した」を上回っていることを問題視し、さらに「医療サービスの質が低下した」、また「無理な退院や中途半端な退院が増えた」と回答した医師の比率が、早期の段階からDPCを導入した病院ほど高いことを指摘した。また、DPC導入時期による差については、導入が早い医療機関ほど100床当たり入院収入、入院患者1人1日当たり入院収入とその前年比が高く、平均在院日数が短いという傾向があった。100床当たりの医師数、看護師数についても、DPC導入の早い医療機関ほど多かった。 これらのデータから、中川理事は「当初DPCに手を挙げた病院は、もともと在院日数が短い...