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「大野病院事件が有罪なら分娩中止も検討」◆Vol.5

レポート 2008年4月14日 (月)  橋本佳子(m3.com編集長)

医療者による労働組合の代表が東京に集結――。 4月12日に東京・日比谷公会堂で開催された、「医療現場の危機打開と再建をめざす国会議員連盟」の発足記念シンポジウムを一言で形容すると、この言葉が一番当てはまるのではないだろうか。シンポジウムは午後6時から約2時間にわたり開かれ、医師、看護師、患者の立場から計9人が意見を述べ、質疑応答が行われた。 参加者は約1000人で、大半が医療関係者、中でも医師が多かった。それを反映して、シンポジストから、福島県立大野病院事件に代表されるように医療事故が刑事訴訟に発展する懸念、さらには医療費削減策を問題視したり、医師の厳しい勤務環境を訴えるなど、“医療崩壊”の現状とその改善を求める発言がなされるたびに、賛同の拍手が会場から沸き起こった。 しかし、その一方で、「医師・患者の信頼関係の再構築」の必要性が指摘され、医師・患者間の対立軸、両者の情報・認識のギャップが浮き彫りになったシンポジウムでもあった。 医師、看護師、患者代表ら計9人が発言 この連盟は、国会議員147人で構成する。今年2月に発足、これまで計3回全体会が開催されている(「超党派の国会議員で連盟を...