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医師6人と歯科医師6人に行政処分、医道審

レポート 2021年1月29日 (金)  水谷悠、高橋直純(m3.com編集部)

厚生労働省は1月29日、 医道審議会医道分科会の答申を受けて医師6人と歯科医師6人に対する行政処分を決定した。詐欺罪で鹿児島市の医師に医業停止3年、岡山県倉敷市の80歳の医師に同じく詐欺罪により医業停止2年などで、2月12日発効予定。他に医師5人に厳重注意した。 鹿児島市で診療所を経営する男性医師は詐欺罪で懲役2年、執行猶予4年の判決が2020年2月に確定した。2つの診療所で、診療した事実がないのに診療報酬の支払いを請求。2014年に2回にわたり合計3万9396円、2015年に3回にわたり合計6万6816円、2015年から2016年にかけて10回にわたり合計22万5148円、2016年から2017年にかけて13回にわたり合計8万269円を振り込ませた。 この医師については、2019年に元患者の遺族が「精神科主治医という立場を利用した性的搾取」などによって自殺に追いやられたとして、厚労省に医師免許などの剥奪を求める要望書を提出していた(『「精神科主治医として性的搾取」、遺族が医師免許剥奪求める』を参照)。判断に影響したかを問われると、厚労省医政局医事課試験免許室は「不正請求の詐欺について...