英国系統株3つの市中感染事例を確認、東京医科歯科大
レポート
2021年1月29日 (金)
岩崎雅子(m3.com編集部)
東京医科歯科大学は1月29日、記者会見を開き、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関して、英国SARS-CoV-2系統株3つの新たな市中感染事例を確認したと発表した。現在感染性が高いとされている変異株3つとは異なる系統株で、感染性や病原性、検査方法やワクチンへの影響の判断は現時点で判断が難しく、引き続き解析・調査が必要となる。 同大学では、同大大学院医歯学総合研究科ウイルス制御学分野の武内寛明講師らで、同大学入院患者由来SARS-CoV-2ゲノム解析プロジェクトチームを2020年11月に発足。同年7月以降に、同大学付属病院に入院歴のあるCOVID-19患者から得られた鼻咽頭スワブ検体に含まれるSARS-CoV-2の全長ゲノム配列を解析していた。ウイルス学的特徴、COVID-19疫学データ、臨床的特徴を紐づけることで、COVID-19の病態解明と公衆衛生上の意思決定への貢献を目指すことが目的。 同プロジェクトの過程で、2020年11月下旬から12月下旬までに同大学病院に入院歴のある患者由来検体から、現時点における国内流行株(B.1.1.214系統)とは異なる3種の英国系統株(B...
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