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なぜ今、いかに専門医を再認定したか-心臓血管外科専門医認定機構・代表幹事に聞 く

インタビュー 2008年4月25日 (金)  聞き手・橋本佳子(m3.com編集長)

心臓血管外科専門医認定機構は、3年前に心臓血管外科医の専門医認定を取り消した都内の大学病院の医師について、4月10日に再認定を行った。取り消しから再認定に至った例は、他の学会も含めて恐らく初めて。認定取り消しの経緯を改めて聞くとともに、どんな審査を行い再認定したのか、さらに専門医制度の今後の改善点などについて、同機構の前代表幹事の龍野勝彦氏と、現在の代表幹事を務める幕内晴朗氏に聞いた。 心臓血管外科専門医認定機構の前代表幹事の龍野勝彦氏(榊原記念病院特命顧問) ――3年前の2005年4月に、都内の大学病院に勤務するA医師の専門医の認定を取り消しています。2002年から2004年にかけて、術者あるいは第一助手として手術に携わった心臓疾患の患者が4人続けて死亡した医療事故がきっかけです。心臓血管外科専門医認定機構は、どんな形でこの事故を知ったのでしょうか。 龍野 新聞報道と、当該大学病院からの医療事故の調査依頼がきっかけです。大学からは2004年12月に日本心臓血管外科学会と日本胸部外科学会に対して、医療事故の原因を調べるための「調査委員会」の委員長推薦の依頼がありました。 両学会は、当時...