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医療者は法律を学ばなくてはダメ◆Vol.5

スペシャル企画 2009年1月20日 (火)  司会・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

出席者(発言順) 澤倫太郎氏 (日本医師会総合政策研究機構研究部長、日本医大産婦人科講師) 兼川真紀氏(インテグラル法律事務所) 木原大輔氏(やまぶき法律事務所) 平岡敦氏(たつき総合法律事務所) 水谷渉氏(たつき総合法律事務所) ――今回の事件では、院内事故報告書が警察の捜査の端緒になったとされています。最初に報告書を見たときはどう思われましたか。 平岡 最初に見たときは、周産期医療の知識がなかった。医師に問題があるように書いてあったので、「そうなのかも」とは思いましたね。しかし、報告書を読むのと、産婦人科の先生方のレクチャーを受けたのはほぼ同時期でしたから、意外とすぐに「問題ない」と思うようになった。 水谷 事故報告書では、(1)癒着胎盤の無理な剥離、(2)対応する医師の不足、(3)輸血対応の遅れ、という3つの問題を指摘していました。 澤 医療事故の報告書が、何の目的で書かれるかが問題。だから私は大野病院の報告書を最初に見て、「報告書の目的は何ですか」とすぐに聞いた。補償目的で書いたことは、報告書を読めば実はすぐに分かった。 事故報告書を書く医師は、その内容が法とどう関係するか、法...