「途中で検察は走るのをやめたのでは?」◆Vol.4
スペシャル企画
2009年1月16日 (金)
司会・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)
出席者(発言順) 澤倫太郎氏 (日本医師会総合政策研究機構研究部長、日本医大産婦人科講師) 兼川真紀氏(インテグラル法律事務所) 木原大輔氏(やまぶき法律事務所) 平岡敦氏(たつき総合法律事務所) 水谷渉氏(たつき総合法律事務所) ――公判は、2007年1月26日の初公判から計14回にわたり、2008年8月20日が判決でした。 澤 国家権力を相手にするのは容易なことではなかったですね。彼らは、人員とお金(税金)はかけ放題ですから、それに対抗するのは大変なこと。 兼川 でも今回の事件では、先生方のおかげで、弁護団の医学的な知識レベルは検察を上回っていた。その結果、どこかの段階で、「検察は走るのをやめたな」と思った印象があります。 澤 検察が病理の続報を出したときかな? 木原 第10回公判の宮崎大の池ノ上先生の尋問とか(「起訴根拠を周産期医療の専門家が否定」を参照)。 兼川 あの証言は現場の先生ならではの説得力があったと思いますね。先生方の意見書は、公判前整理手続の時は証拠採用されなかったわけですが、先生方が法廷に出て証言した意味は大きかったと思う。やはり迫力があった。超一流の先生方が、自...
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