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「弁護団への説明でノイローゼになりそうに」◆Vol.2

スペシャル企画 2009年1月9日 (金)  司会・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

出席者(発言順) 澤倫太郎氏 (日本医師会総合政策研究機構研究部長、日本医大産婦人科講師) 兼川真紀氏(インテグラル法律事務所) 木原大輔氏(やまぶき法律事務所) 平岡敦氏(たつき総合法律事務所) 水谷渉氏(たつき総合法律事務所) ――ところで最初に先生方がこの件のことを聞いて、どう思われたのですか。 澤 2月20日に最初に電話で相談された際、「術中超音波をやっていますか」と聞いたら、「やっている」と。それで全然問題ないと判断した。「術中超音波をやっている」というキーワードはすごく大事。普通は、あまりやらない。今回は癒着胎盤の症例ですが、癒着が子宮前壁であれば術中超音波が一番有用です。また後壁癒着はMRIでも分からない。 だから、逮捕直後に検察に意見書を出したんです。「これは正しい医療である、過失は全くない」と。 平岡 2月26日に、われわれ弁護団、そして福島県立医大の佐藤先生のほか、日本産科婦人科学会の幹部の先生方など、産婦人科医が多数集まり、東京で会議を開いたんです。そのときにいろいろと説明を聞いて、「これは正しい医療行為なんだ」と思いましたね。 「弁護士の基本は、事実に忠実であれ...