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「データは不適正な使用ではない」と医療課長◆Vol.22

スペシャル企画 2008年7月9日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

「調査に当たって、二つの依頼文があり、その整合性が取れていなかったのは、十分にチェックしなかったためであり、この点についてはお詫び申し上げる」 7月9日開催された中央社会保険医療協議会総会の席上、厚生労働省保険局医療課長の原徳壽氏は、こう発言した。 これは日本医師会常任理事の藤原淳氏の質問を受けたものだ。外来管理加算の「5分ルール」をめぐっては、全国保険医団体連合会が、(1)「5分ルール」導入の根拠となった「時間外診療に関する実態調査」は、本来別の目的で実施したものであり、その結果を使うのは「目的外使用」に当たる、(2)「5分ルール」の要件である「診察時間」のデータではない――と問題視している(『「5分ルール」で算定患者数は2割以上も減少』を参照)。 原氏は、調査に当たって事務的なミスがあったことは認めたものの、厚労省の依頼文では、「診療報酬改定のための検討資料として使う」としていることなどから、調査の「目的外使用には当たらない」と説明。。 さらに原氏は、外来管理加算の算定要件である「5分ルール」は「丁寧な診察」にはどの程度、時間がかかるかなど総合的な議論の結果、導入したものであり、「...