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「プロセスと連携」を重視した改定の中身-Vol.10◆

スペシャル企画 2008年3月26日 (水)  (株)日本経営

【議論の背景】 社会保障審議会後期高齢者医療の在り方に関する特別部会により、「後期高齢者医療の診療報酬体系の骨子」(2007年10月10日)がまとめられている。この中の留意すべき事項として、次のようなことが記載されている。 「いわゆる主治医の登録制度を導入すべきという指摘や、患者のフリーアクセスの制限は適当でないという指摘があった」 「現在は、総合的に診る取り組みの普及・定着を進める段階であり」 「診療報酬における検討に加え、研修・生涯教育等を通じて、主治医の役割をより適切に担うことができる医師が増加し、環境整備が図られていくことも、併せて期待したい」 現在、高齢者医療の環境整備の時期であると位置付けられている。環境・体制が整備されるための方策が、明確なメッセージを込めて出されていると言える。 【改定内容】 今回は、新設・改定された項目についての具体的な算定事例を幾つか例示する(どのような場合が想定されているかの流れをご説明するためのものであり、網羅はしていない。また、表現を分かりやすくするため、あえて省略・簡易表示などをしている)。 1.外来診療 (1)一定の研修を受けた常勤医師が、...