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外来管理加算の算定要件-Vol.9◆

スペシャル企画 2008年3月19日 (水)  (株)日本経営

【議論の背景】 処置、リハビリテーションなど、目に見える医療を行うよりも、指導など目に見えない医学管理を行って外来管理加算を算定する方が高い点数となることもあり、患者にとって内容が分かりにくい。それでは、懇切丁寧な説明や計画的な医学管理等に要する時間の目安を設けてはどうか。 そのような議論の結果、外来管理加算についての意味付けが見直され、診察・説明等に要する時間の目安が設けられた。 診療側が「5分という時間設定はおかしい。症状などの情報は、書面など証明となるものを発行することで・・・」との考えを示したのに対し、支払側は「丁寧な説明を受けたと患者が思うには、5分はかかる」とし、議論は平行線をたどった。 議論の過程で、「内科診療所における患者1人当たりの平均診療時間の分布(保険局医療課調べ)」という資料が配布された。「内科を主たる標榜科とする診療所の9割以上が平均5分以上の診察をしており、6割以上が平均10分以上の診察をしている」という分析結果だった。 これを踏まえて、「時間をかけた診療(が既にされていること)は引き続き評価」しつつ、「時間の目安を設ける」とし、下記に掲げる『提供される診療...