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健康保険組合連合会専務理事・対馬忠明氏に聞く-Vol.7◆

スペシャル企画 2008年3月12日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

「勤務医対策、後期高齢者にふさわしい診療報酬体系のあり方、後発品の使用促進の3点が改定の焦点」と語る健保連専務理事の対馬忠明氏。 ――まず医療供給体制に関する現状認識をお聞かせください。 われわれ支払側(保険者)と診療側の認識には、あまり相違はないのではないでしょうか。病院勤務医は多忙であり、特に小児科、産科、救急医療が厳しいということです。勤務医は、当直回数が多く、長時間勤務で、バーンアウトして病院をやめて開業するといった現状は問題でしょう。また患者さんにとっても、救急の受け入れ困難の問題は無視できません。 われわれ保険者は、医療の提供、つまり「医療の給付」があって初めて支払いを行うわけです。被保険者にとっては、「いざという時、医療を受けることができる」のが保険料を支払う前提です。したがって、地域によっては十分な給付が受けられない状態という問題には、対応しなければならないという認識です。 ――では、医師不足の問題については、どうお考えですか。 全体的にどうなのかは、われわれの立場で言うのは難しいのですが、都市部と地方を比較すると、やはり地方では厳しいのではないかという認識を持っていま...