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COVID-19重症化リスク評価用検査、保険適用

レポート 2021年2月3日 (水)  大西裕康(m3.com編集部)

中医協総会(会長:小塩隆士・一橋大学経済研究所教授)は2月3日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の重症化リスクを評価する検査に用いる試薬の保険適用を承認した。同検査では、「COVID-19陽性」の結果が出た患者の血液を用い、化学発光酵素免疫測定法で血清中のインターフェロン-λ3(IFN-λ3)を測定する。同検査で「陽性」となった場合は、厚生労働省の「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き」(最新は第4.1版)における「中等症II以上」に重症化するリスクが高い。臨床試験における感度は88.9%、特異度は84.6%で、酸素投与開始日の1~3日前に、同検査で基準値以上の「陽性」と判定が出ていた(資料は厚労省ホームページ)。 訪問診療でも実施可 保険適用が決まったのは、シスメックス株式会社の「HISCL1 IFN-λ3試薬」(340点)で、厚労省医政局経済課医療機器政策室によると、検査に要する時間は約17分のため、「院内に機器がある場合は1~2時間で結果が出る」。外来、入院を問わず、実施可能。検査を業者に委託する場合は搬送時間を要するものの、訪問診療の際に医師が採...