1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 3000万円台の薬が再登場か、2番目のCAR-T細胞療法が保険収載へ

3000万円台の薬が再登場か、2番目のCAR-T細胞療法が保険収載へ

レポート 2021年2月3日 (水)  大西裕康(m3.com編集部)

中医協総会(会長:小塩隆士・一橋大学経済研究所教授)は2月3日、第一三共が開発したCAR-T細胞療法で用いる再生医療等製品「イエスカルタ点滴静注」(一般名:アキシカブタゲン シロルユーセル)の公的医療保険における償還価格を、「医薬品」として検討する方針を承認した。CAR-T細胞療法で用いる再生医療等製品では、世界初の製品としてノバルティスファーマの「キムリア点滴静注」(チサゲンレクルユーセル)を既に収載しており、薬価は1患者当たり3349万3407円と超高額。今回の決定を受け、イエスカルタの償還価格を検討する際はキムリアの薬価が参考になる。ただ、キムリアとイエスカルタは効能・効果が若干異なっており、具体的な薬価を検討する薬価算定組織の判断に注目が集まる。(イエスカルタについては、『厚労省 第一三共のCAR-T細胞製品イエスカルタを承認』などを、キムリアについては『CAR-T細胞療法「キムリア」、1患者当たり3350万円』などを参照。資料は厚生労働省ホームページ)。 (2021年2月3日の中医協総会資料 ※クリックで拡大) 厚生労働省保険局医療課薬剤管理官の紀平哲也氏は、「いわゆるCAR...