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「ワクチン優先接種から開業医の活用を」茂松・大阪府医師会長

レポート 2021年2月3日 (水)  大西裕康(m3.com編集部)

大阪府医師会の茂松茂人会長は2月3日、「大阪府新型コロナウイルス感染症ワクチン接種連絡会議」の初会合で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチンの接種体制構築に向け、開業医を活用する有用性を繰り返し訴えた。「卸のデータから、季節性インフルエンザのワクチンではおよそ2カ月間に府全体で420万回をこなしている。診療所の経験を使うべきだ」と訴えた。「新型コロナではアナフィラキシーショックや迷走神経反射が10倍起こる可能性があるので、緊急時の救急搬送など後方支援の体制をしっかりと作れば、かなりの数を短期間でこなせる」「医療従事者の優先接種でも、接種後15~30分の経過観察を考えれば個別接種を活用した方が病院の負担を緩和できる」などと繰り返し述べた上で、厚生労働省が「先進的な取り組み事例」として1月29日付けで事務連絡を発出した「練馬区モデル」に言及し、大阪府でも準用すべきと求めた(練馬区モデルについては厚労省ホームページ)。 しっかりとした情報があれば6割以上の医師が協力 茂松会長は、府医師会が実施したアンケート調査の結果として、COVID-19ワクチンを接種する業務について「すぐ...