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都、新規陽性者減少も高齢者の感染拡大抑えられず

レポート 2021年2月4日 (木)  星野桃代(m3.com編集部)

東京都は2月4日に新型コロナウイルス感染症モニタリング会議を開き、新規陽性者数の増加比は前週から引き続き70%を下回る値であるものの、高齢者への感染拡大が止まらず、入院患者数も依然高い水準であることから、感染状況・医療提供体制ともに4段階中最上位の警戒レベル赤色に据え置いた。国立国際医療研究センター国際感染症センター長の大曲貴夫氏と東京都医師会副会長の猪口正孝氏ともに、重症化リスクの高い人が集まる施設の利用者・職員に対する積極的なPCR等検査の重要性を訴えた(資料は都のホームページ)。 (2021年2月4日東京都モニタリング会議資料による) ※クリックで拡大 新規陽性者数の7日間平均は、直近のピーク時(1月11日の週)の1767人からは大きく減少し約684人となった。20、30代など若年の新規陽性者数は減少した一方で、70代以上が全体の2割を占めている。病院や高齢者施設でのクラスターが引き続き多発しており、濃厚接触者における感染経路において「施設」は前週から約7ポイント増の34.4%に上昇。 (2021年2月4日東京都モニタリング会議資料による) ※クリックで拡大 全療養者数は前週の1...