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かかりつけ医の定義明確化など注文、医療部会

レポート 2021年2月9日 (火)  水谷悠(m3.com編集部)

社会保障審議会医療部会(部会長:永井良三・自治医科大学学長)は2月8日、医療制度改革関連法案(2月5日閣議決定)について議論し、外来機能の強化に関して「かかりつけ医」の定義を明確にすることや、医師の働き方改革で地域医療提供体制に配慮することなどに注文が付いた。日本病院会会長の相澤孝夫氏は「統一の考えがないままこの言葉を使うと、間違った方に誘導してしまうのではないか」と懸念を示した(資料は厚生労働省のホームページ)。 相澤氏は、かつて(2013年8月)日本医師会と四病院団体協議会がかかりつけ医の定義についての提言を行ってはいるものの、「あくまで提言で、決まったものではない」と指摘。日本精神科病院協会会長の山崎學氏も「『かかりつけ医ってなんだ』とはっきりしないまま議論が進んでしまっている」と同調した。相澤氏はまた、医療機関が都道府県に外来医療の実施状況を報告する制度の新設が盛り込まれていることについて、「データに基づいて外来機能を分析して今後の方向性を決めていくのか、それとも『医療資源を重点的に活用する外来を分離するのか』と質問。厚労省医政局医師確保等地域医療対策室長の長谷川学氏は「かかり...