ワクチン優先接種、持病・肥満など基礎疾患の基準明示
レポート
2021年2月10日 (水)
小川洋輔(m3.com編集部)
政府は2月9日の新型コロナウイルス感染症対策分科会(会長:尾身茂・地域医療機能推進機構理事長)で、ワクチンの接種順位に関する方針案を示した。接種の優先順位で最上位となる「医療従事者等」は「病院、診療所において、新型コロナウイルス感染症患者(疑い患者を含む)に頻繁に接する機会のある医師その他の職員」などとした。発熱などの症状がある在宅患者に対応する訪問看護ステーションなどの従事者も「医療従事者等」に含まれる。医療従事者の家族は接種順位の上位には位置づけない。基礎疾患の基準も明示した。分科会の了承を得て、同日付で正式に取りまとめた(資料は内閣官房のホームページ)。 政府はこれまでにワクチン接種のイメージとして、医療従事者への接種を最速で開始し、以下、高齢者、基礎疾患を有する者と高齢者施設等の職員という順番で進める考えを提示。医療従事者は診療科や職種を限定せず、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者や疑い患者に接する可能性がある職員を幅広く対象とする方針案を示していた(『「医療者の診療科・職種問わず」ワクチン優先接種、政府方針』を参照)。 「基礎疾患を有する者」としては、2020年...
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