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ライソゾーム病8疾患の製剤11種類、「在宅自己注」可能に

レポート 2021年2月10日 (水)  大西裕康(m3.com編集部)

中医協総会(会長:小塩隆士・一橋大学経済研究所教授)は2月10日、ライソゾーム病8疾患に対する酵素製剤11種類を、診療報酬の「在宅自己注射指導管理料」の対象薬剤に加えるとの方針を承認した。日本先天代謝異常学会(奥山虎之理事長)の要望を踏まえ、厚生労働省が提案した内容。厚労省によると、保険適用の開始日については、近日中に官報告示する方向で調整している(薬剤に関する詳細な資料などは、厚労省ホームページ)。 (2021年2月10日の中医協総会資料から作成 ※クリックで拡大) 同管理料の対象薬剤については、新薬の場合は薬価収載時に検討するが、既収載の薬剤は2年に1度の診療報酬改定の機会にのみ検討対象になる。ただ、2020年12月23日の中医協総会で厚労省が「受診控えが患者のQOL低下や生命予後の短縮を招き得ることなどから、早期に在宅自己注射指導管理料の対象とするよう要望がある」と説明し、コロナ禍の対応として薬価収載済みの薬剤でも、原則年4回設けている薬価収載の機会に検討するとの方針を承認した。当初は、2021年度の中間年薬価改定がある影響で、学会等から要望があっても最短で4月以降との見通しを示...