1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 吸入ステロイドと合成抗菌剤の新薬を保険収載へ

吸入ステロイドと合成抗菌剤の新薬を保険収載へ

レポート 2021年2月10日 (水)  大西裕康(m3.com編集部)

中医協総会(会長:小塩隆士・一橋大学経済研究所教授)は2月10日、気管支喘息が効能・効果の吸入ステロイド剤1成分2品目と、点滴静注に用いる合成抗菌剤1成分1品目の計2成分3品目の薬価を承認した。薬価収載日は2月18日の予定(資料は厚生労働省ホームページ)。 吸入ステロイド剤はグラクソ・スミスクラインが開発した「テリルジー200エリプタ14吸入用」「同30吸入用」(一般名:フルチカゾンフランカルボン酸エステル/ウメクリジニウム臭化物/ビランテロールトリフェニル酢酸塩)で、新医療用配合剤の位置づけ。効能・効果は気管支喘息のうち「吸入ステロイド剤、長時間作用性吸入抗コリン剤及び長時間作用性吸入 β2刺激剤の併用が必要な場合」となっている。薬価は14吸入用が4764.5円、40吸入用が1万98.9円。ピーク時予測は10年度で予測患者数は21.6万人、予測販売金額は130億円。 また同剤については費用対効果評価の対象にする。厚労省は、同社の「テリルジー100エリプタ」が費用対効果評価の対象になっているための措置と説明。中医協委員からも異論は出なかった。 点滴静注用の合成抗菌剤は杏林製薬の「ラスビ...