ワクチン接種体制の構築、菅首相が日医に要請

新型コロナウイルス感染症（COVID-19）に対するワクチン接種開始が迫る中、菅義偉首相は2月10日、日本医師会会長の中川俊男氏と面会し、「全ての国民の皆様に安心して接種をしていただける体制を構築することが責務」と述べ、接種体制構築への協力を要請した。診療所でも接種しやすい環境を整えたことから、地域の自治体と協力し、可能な限り多くの診療所での効率的な体制を求めたと言い、中川会長は、「全面的に協力する覚悟」と応えた。他方、中川会長は、「現状では、地域の現場では正しい情報を確認できない状況」と指摘し、正確かつスピーディーな情報提供を求めた。 面会後、中川会長は、m3.comの取材に対し、「政府からの要請に対し、日医をはじめ全国の医師会は、かつて経験したことのない大事業である国のワクチン接種事業に全面的に協力していく、と答えた」と説明した。政府側からは、菅首相、河野太郎ワクチン担当大臣ら、日医からは中川会長と日医副会長の今村聡氏が出席。約15分に及んだ。 菅首相は、「有効性と安全性を確認した上で、来週半ばには医療従事者への接種を開始し、全ての国民の皆様に安心して接種をしていただける体制を構築...