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「今回を最後の緊急事態宣言に」中川日医会長

レポート 2021年2月10日 (水)  岩崎雅子(m3.com編集部)

日本医師会会長の中川俊男氏は2月10日の定例記者会見で、「今回を最後の緊急事態宣言にしたい。第4波が来ないレベルまで徹底的に感染者を抑え込み、収束の道筋を作ることが大切だ」と、緊急事態宣言解除の前倒しに慎重な姿勢を示し、「政府には冷静で大局的な判断をお願いしたい」と求めた。また、ワクチン接種体制について、「どの情報が正しいか分からず現場は混乱している。厚生労働省には最大限の情報開示をお願いしたい」と苦言を呈した。 定例記者会見で話す日医会長の中川俊男氏 中川会長は3月7日予定の緊急事態宣言解除の前倒しについて、「再び感染者が増加に転じる恐れがある。ここで徹底的に新規感染者数を抑えるべきだ」と慎重な姿勢を示した。2020年5月の緊急事態宣言時と今回の状況を比較し、2020年5月27日には全入院者確保病床使用率が、東京都で12.8%、全国で7.5%だったのに対し、2021年2月5日には東京都で59.7%、全国で46.4%だと指摘。「昨年と今年では比べ物にならないほど感染者の拡大の状況が悪化している」と強調した。 宣言解除の基準に関しては「(医療提供体制等の状況判断に用いる)6つの基準が全て...