都内7繁華街、緊急事態宣言後に昼間の人流15%増
レポート
2021年2月11日 (木)
星野桃代(m3.com編集部)
東京都は2月10日に新型コロナウイルス感染症モニタリング会議を開き、新規陽性者数は減少傾向であるものの依然高い水準で、医療提供体制の逼迫が長期化していることを確認した。東京iCDC専門家ボードの西田淳志氏(東京都医学総合研究所)は、都内主要繁華街の人流を分析した結果、1月9日からの1週間に 新規陽性者数がピークアウトしてから4週間経過した現在も夜間の滞留人口は横ばいに抑えられており、都民の協力を得られていると報告。一方、昼間の滞留人口は1月8日の緊急事態宣言発出後から増加に転じており、特に12時~14時のランチタイムの増加が顕著だと指摘し、ランチタイムの感染対策徹底を呼びかけた(資料は都のホームページ)。 滞留人口のモニタリングシステムでは、都内の繁華街にレジャー目的で移動した人口をGPSデータから推定 し、滞在時間も踏まえハイリスクな時間帯の人流を分析している。分析対象地は都内7カ所の繁華街(池袋、歌舞伎町、新宿2丁目、渋谷センター街、上野仲町通り、銀座コリドー街、六本木) だ。 夜間滞留人口は12月26日週~1月9日週にかけて減少傾向が続き、1月16日週から2月6日週にかけてほぼ横...
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