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PCR検査等の正答率96.4~99.8%も「検出感度」に開き

レポート 2021年2月11日 (木)  橋本佳子(m3.com編集長)

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のPCR検査等に関する外部精度管理調査の結果、6試料(サンプル)を用いた判定の正答率は96.4~99.8%と総じて良好だったものの、一部は偽陽性あるいは偽陰性と判定された。検出感度には、施設によって50倍以上の差があり、導入時の測定性能評価実施は約半数にとどまるなど、検査体制にも施設によって開きがあることが分かった。 これらは、東海大学医学部基盤診療学系臨床検査学の宮地勇人氏が代表を務める厚生労働省委託事業「新型コロナウイルス感染症のPCR検査等にかかる精度管理調査事業」で、563施設を対象にした調査結果だ。その報告書(暫定版)が、2月11日の同省アドバイザリーボード(座長:脇田隆字・国立感染症研究所所長)の第23回会合に提出された。同事業では今後、精度管理マニュアルを作成し、PCR検査等の精度の確保を目指す(資料は、厚労省のホームページ)。 (2021年2月11日新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード資料) 事業では、2020年10月3日から2021年1月13日にかけて、全国のPCR検査等を行う563施設を対象に調査を実施。内訳は...