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医療機関への過大な見積もり横行か?

レポート 2021年2月12日 (金)  大西裕康(m3.com編集部)

健康保険証のオンライン資格確認システムの普及に水を差すような事態が後を絶たない。システム供給会社による過大な見積もり提示が横行しており、医療機関側は導入を検討するも二の足を踏んでいる状態が広がっている。厚生労働省は、2月12日に開いた社会保障審議会・医療保険部会(部会長:田辺国昭・社会保障人口問題研究所所長)で、診療所に対する見積もり額の一例を明らかにし、企業側と協議するなどの対処を進めていると説明。委員からも「いつまで待てば改善するのか」と問題視する声が上がった。 (2021年2月12日の社会保障審議会・医療保険部会) システム78万、設定に20万、値引きが38万? 厚労省保険局医療介護連携政策課長の山下護氏は、診療所に対して提示のあった過大と思われる見積もりの一例として、「ルーターの購入などハードを含むシステムの費用として77万9400円、設定作業に20万円で計97万9400円。ここに値引き37万9400円が入り、差し引き60万円という写しをいただいている」と紹介。「この値段設定はどういうことなのだろうということで、医療機関から問い合わせをいただいている。現時点では、(過大見積もり...