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新型コロナワクチン最速で2月14日承認へ、厚労省

レポート 2021年2月13日 (土)  大西裕康(m3.com編集部)

厚生労働省の薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会は2月12日、ファイザー製の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチンについて「承認して差し支えない」との結論をまとめた。アメリカなど海外ではワクチンの有効性を「発症予防効果」で評価しているが、日本では「中和抗体価」の評価により間接的に「発症予防効果」が確認できると判断した。同日の同部会で出た意見などを添付文書上に反映させる微修正を経て、正式に承認となる。 部会後に記者会見した田村憲久厚生労働大臣は、「これからの新型コロナウイルスとの闘いにおいて大きな意味があると思うし、国民の皆様方の健康を守るという意味でも大きな意味がある」と述べた。その上で、正式な承認日に関しては「うまく行けば最速で日曜日(2月14日)」と明言。副反応の事例収集を目的に全国100病院の医療従事者を対象に実施する「先行接種」の開始時期については、「来週の半ば(2月17日頃)を目指す」と述べた。 (会見する田村厚労相) 今回の薬事承認は、国際共同第III相臨床試験のデータに加え、日本で独自に実施した約160人の治験データが根拠となった。中和抗体価での評価について田...