1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 医師ら2万人のワクチン調査、先行接種と同時スタート

医師ら2万人のワクチン調査、先行接種と同時スタート

レポート 2021年2月13日 (土)  橋本佳子(m3.com編集長)

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチンが承認、この2月半ばから、国立病院機構など全国100病院の医療従事者への先行接種が始まる。並行してスタートするのが、ワクチン接種者を対象とする「新型コロナワクチンの投与開始初期の重点的調査」(コホート調査)だ。先行接種に使用されるファイザー製ワクチンの日本での治験人数は160人。治験で補えなかった副反応疑いや有害事象などの情報を蓄積し、3月半ばからの医療従事者への接種、さらには4月からの高齢者への接種に備えるのが本調査の目的だ。ファイザー製ワクチンは2月14日にも製造承認される見通し(『新型コロナワクチン最速で2月14日承認へ、厚労省』を参照)。 コホート調査は、2020年度厚生労働行政推進調査事業費補助金で実施する。研究代表者を務める順天堂大学医学部臨床研究・治験センター客員教授の伊藤澄信氏は、「本調査で、日本人での安全性を確認することで、ワクチンに対する信頼性を担保したい」と語り、協力を呼びかける。調査結果は逐次、厚労省の関係部会で報告していく予定だ。 ファイザー製ワクチンは、特に2回目接種の後に、発熱や全身倦怠感が生じやすい。...