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経済刺激策「感染者が減るまで待つしかない」-小林慶一郎・東京財団研究主幹◆Vol.2

スペシャル企画 2021年2月25日 (木)  聞き手・まとめ:高橋直純、小川洋輔(m3.com編集部)

――2020年6月には大規模検査体制の必要性を提言していました。 その時の提言では1日20万件を目標にすべきだと言っていましたが、ようやく1日12万~13万件になってきたので、非常にゆっくりではありますが改善されてきました。2月2日の分科会提言でも高齢者施設の定期的検査や歓楽街や感染まん延地域での面的な検査が盛り込まれるようになりました。経済系の人間が去年の6月頃に言っていたことに近づいてきましたが、半年ぐらい早くてもよかったですよね。 民間検査機関の扱いについても厚労省のホームページで情報提供するだけで良いという考えのようですが、2月2日の諮問委員会でも議論になりましたが、私や尾身先生は国がきちんとクオリティーコントロールをすべきという意見です。感染症法改正で民間事業者に勧告する権限が増えたので、それを使って民間検査機関に検査の品質を高めてもらうことを政府は実施していくのだと思います。 ――政治の力でもなかなか動かないものでしょうか。 そうですよね。コロナに限らず日本の行政の問題とも言えますが、何かを変えようとすると現場、担当部局がなかなか動かないというのは昔からです。日本のやり方は...