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「大学の正常化を求める会」発起人になった訳 - 阿部泰之氏・旭川医大緩和ケア診療部准教授に聞く

レポート 2021年2月17日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の患者受け入れ問題に端を発して、病院長の解任、さらには学長の辞職を求める学内の署名活動にまで発展し、大学のガバナンスに揺れる旭川医科大学。署名活動は、2月9日から2月末までの予定で、全教職員の半数にあたる1000人分を集めることを目指す。 署名活動の名称は「旭川医科大学の正常化を求める会」。15人の現役教授を中心に22人の発起人に名を連ねる一人、旭川医科大学緩和ケア診療部准教授の阿部泰之氏は、「内輪もめ、覇権争いなどと受け取られたくはない。署名活動の一番の狙いは、会の名前の通り、『組織の正常化』」と語る。発起人の中では唯一の准教授、最年少発起人の阿部氏に、今の思いをお聞きした(2021年2月15日にオンラインでインタビュー)。 阿部泰之氏。1972年、長野県生まれ。1999年、旭川医科大学卒業。医学博士。整形外科から医師をスタートし、2005年旭川医科大学病院緩和ケアチーム立ち上げ、2010年から緩和ケア診療部副部長(現、准教授)。取材はオンラインで実施(写真提供:阿部氏)。 ――先生は旭川医大卒で、長年、同大に勤務されています。大学組織のあ...