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35歳の移植外科医「医師として王道で勝つために」-後藤徹・トロント総合病院シニアリサーチフェローに聞く◆Vol.1

インタビュー 2021年2月27日 (土)  聞き手・まとめ:高橋直純(m3.com編集部)

35歳の外科医、後藤徹氏の初の著書『医師として王道で勝つためのタクティクス-医学生、研修医が本気になったらどこまでできるか-』(日本医事新報社)が2月に発売された。後藤氏は京都大学肝胆膵・移植外科大学院に所属しつつ、院生留学として2018年からカナダ・トロント大学病院で肝臓移植のリサーチフェローとして働いている。これまでの経歴や著書に込めた思いを聞いた(2021年2月9日にオンラインでインタビュー。全2回の連載)。 ――本では後藤先生の経験からくる「タクティクス」(戦術)が紹介されています。最初に後藤先生のご経歴を教えていただけますでしょうか。 親を含めて親族に医師はいないのですが、小学生の時に父が肝臓の病気で手術を受け、医療ミスで亡くなるということがありました。それをきっかけに自分が外科医になって救いたいと思うようになりました。出身は静岡県で、一浪して秋田大学に入学しました。もちろん偏差値の関係もありますが、落ち着いた環境で勉強したいという考えがありました。自分は都会に行くと遊んでしまうなと思っていたので。 もう一つの理由は、秋田大学はウェブサイトでも国際貢献を推していて、学生の海外...