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24時間PCRで救急応需率を向上

オピニオン 2021年2月21日 (日)  志賀隆(国際医療福祉大学教授/同大学病院救急医療部部長)

年末年始以降の第3波を受け、激務が続いている方もいると思いますが、皆さま体調はいかがでしょうか。私は1月以降、非常に忙しく、緊張する場面を過ごしてきました。2020年は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の対応に追われていた印象ですが、それは2021年も変わらないでしょう。 辛かった2020年を経験し、我々の医療施設は診断・検査体制も成長し、抗ウイルス薬の治験やデキサメタゾンの効果なども分かってきました。また、より多くの急性期病院がCOVID-19診療に加わっていただけるようになりました。過去の波と比べても非常に大きな負担となった第3波の勢いが衰えつつある今、これまでの対応を振り返るとともに、第4波に向けて何を備えておくべきか考えたいと思います。 コロナ・一般診療両立目指す 第3波では、病床や人手の不足を指摘する報道等も目立ちましたが、患者さんをスムーズに受け入れるためには院内検査体制の拡充も欠かせません。第3波のピーク時ほどに感染が拡大すると、COVID-19以外で救急搬送される患者さんでも一定程度感染の恐れがあり、入院前の検査が不可欠になるからです。 今後も何年か続くと予想...