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新たに流入元不明の変異株93人、感染研

レポート 2021年2月18日 (木)  小川洋輔(m3.com編集部)

厚生労働省の新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(座長:脇田隆字・国立感染症研究所所長)は2月18日の第24回会合で、「新規感染者数の減少も継続しているが、夜間の人流の再上昇がみられる地域もある。感染減少のスピードが鈍化している可能性もあり、留意が必要」との分析結果を取りまとめた。変異株の検出が全国で相次いでいることについては「国内で持続的に感染した場合には、現状より急速に拡大する可能性が高い」と警鐘を鳴らした。イギリス、南アフリカ、ブラジル由来の変異株の他に、N501Y変異はないがE484K変異を有する流入元不明の変異株が、空港検疫や関東全域で2月2日までに計93人から検出されていることも報告された(資料は厚生労働省のホームページ)。 イギリス変異株などについて、アドバイザリーボードは「国内でも、国内での感染によると考えられる、海外渡航歴のない者から変異株が発見される事例が、複数都道府県に感染者がまたがる広域事例も含め生じている」と指摘。スクリーニング検査体制の強化に向けて、民間機関の活用も検討することを求めた。 このほかに、感染研は「海外から移入したとみられるが起源不明...