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高齢者接種の開始は“後ろ倒し”の可能性浮上

レポート 2021年2月19日 (金)  大西裕康(m3.com編集部)

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)用ワクチンの接種計画が今なお流動的だ。ワクチン確保をめぐる不透明な状況が変わらず、また、医療従事者の優先接種が当初想定の370万人を100万人ほど上回る状況になっている点も影響し、65歳以上の高齢者など感染時のリスクが高い人から始まる「一般接種」の開始時期が見定められない状況だ。それに連動し、高齢者接種を完了する目標として掲げている「2カ月と3週間」についても、達成時期が事実上、後ろ倒しになる見通しが出てきている。 河野太郎ワクチン担当大臣が2月19日に開いた記者会見では、高齢者が対象の一般接種を始めるに当たって、予約や接種状況を管理するシステムの運用、配送などに関して丁寧に確認しながら進めるために「先行トライアル」を実施するとの方針を明らかにした。しかし、これまで高齢者接種の開始時期として用いていた「4月1日以降」については、「4月1日は年度始めなので、無理をしてトライアルをやる必要もないと思う。柔軟に考えていきたい」との見解。さらに、高齢者接種の完了時期の目標として掲げていた「2カ月と3週間」についても、「全ての自治体がフルキャパシティー...