なんとか最後まで持ち堪えている日本 - 中川俊男・日医会長に聞く◆Vol.2

【中川俊男・日医会長に聞く】 Vol.1 コロナとの闘い、ぶれずに情報発信 Vol.2 なんとか最後まで持ち堪えている日本 Vol.3 「ゼロコロナ」目指すことこそ最強の経済対策 ――国民への声は届いているとのことですが、政府、官邸には日本医師会の声は届いているのでしょうか。 政府、官邸は敏感で、かなり気にされていると思います。定例会見後、官邸関係者から、連絡が入ることはあります。 （撮影：的野弘路） ――それでも緊急事態宣言の発出には、なかなかつながらなかったように思います。中川会長は、11月11日には「波としては第3波」と発言され、11月の3連休の前には「再度我慢の3連休」などと外出自粛を要請しました。12月21日には計9団体が集まり「医療緊急事態宣言」を出すなど、感染拡大に警鐘を鳴らされてきました（『「医療緊急事態宣言」、四師会・四病協の合同で発出』を参照）。 「医療緊急事態宣言」は、政府に緊急事態宣言を出してもらいたいという意味を込めて言っているわけです。一定の緊張感は持ってくれたとは思いますが、経済とのバランスを考えなければいけない政府としては、そう簡単に判断できるものではあ...