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DMATの現場対応能力、コロナ対応でも発揮 - 眞瀬智彦・岩手医大災害医学教授に聞く◆Vol.2

スペシャル企画 2021年3月6日 (土)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

【眞瀬智彦・岩手医大災害医学教授に聞く】 Vol.1◆震災の教訓生かし災害医学を新設 Vol.2◆DMATの現場対応能力、コロナ対応でも発揮 Vol.3◆「いつ被災するか分からず」備え必須 ――学外でも、災害医療に関する各種研修会も実施されている。 はい。一番のウリが、日本災害医療ロジスティクス研修です。これをやっている大学は、うちくらいではないでしょうか。これは災害医療そのものではなく、医療を下支えする体制に関する研修会。東日本大震災で何を痛感したか、それはロジの部分がすごく弱かったということです。例えば対策本部の運営、他機関との連携、情報収集、情報管理といった点にフォーカスを当てた研修会を、全国から受講生を募ってやっています。 初回の2013年は3日間の研修でしたが、年々内容を充実させ、今は4日間です。最初の2日間は、大学で講義、衛星携帯やトランシーバー等の使い方の実習、机上シミュレーションなどを行います。3日目、4日目は、実際に沿岸の市町村、保健所、病院などに行き、本部機能の設置をはじめ、実際の活動を実地研修します。 (提供:眞瀬氏) 2020年は新型コロナウイルス感染症の影響で...