1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 「第4波、3度目の緊急事態宣言は絶対に避けるべき」、中川日医会長

「第4波、3度目の緊急事態宣言は絶対に避けるべき」、中川日医会長

レポート 2021年2月25日 (木)  橋本佳子(m3.com編集長)

日本医師会会長の中川俊男氏は2月25日の定例記者会見で、「ステージIIにはほど遠い」として、第4波の襲来、3度目の緊急事態宣言という事態を絶対に避けるために、3月7日の緊急事態宣言の解除前倒しについて「慎重になるべき」とけん制した。今後始まる新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチン接種を円滑に行うためにも、この時点で感染を抑える必要性を強調、「第4波の中でワクチン接種を幅広く行うことは困難。医療現場の大混乱を招く」と警鐘を鳴らした。 その上で、政府に対して、「先日改正された特措法も十分に考慮し、緊急事態宣言の解除については、慎重かつ冷静で大局的な判断を」と改めて要請した。「解除という言葉は国民の皆様にとって重い。仮に解除となれば、開放感が生まれ、それを想像すると極めて心配。単に解除するだけではなく、何か手を打たなければいけない」とも指摘し、特措法に盛り込まれた、まん延防止等重点措置も検討すべきとした。 日本医師会会長の中川俊男氏。 中川会長は、「岐阜、愛知、京都、大阪、兵庫、福岡について先行解除の調整に入ったとの情報がある。また、東京など首都圏も3月7日に解除する方向だと...