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「緊急時医療体制を再考する絶好機」AJMC

レポート 2021年2月25日 (木)  水谷悠(m3.com編集部)

全国医学部長病院長会議(AJMC)は2月25日までに、会長の湯澤由紀夫氏と新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関わる課題対応委員会委員長の瀬戸泰之氏の連名で「今後、また未曾有の感染症が襲ってくるときに備えるためにも、わが国の緊急時医療体制の構築を再考する絶好の機会ととらえている」などとして、通常診療の維持を前提とした重症症例診療体制確保などを求める見解を発表した(全文はAJMCのホームページ)。 重症症例の診療には専門医が関与してECMO、人工呼吸器、透析などを用い、かつ集中治療医以外の領域の医師や看護師、MEなど病院一丸となって取り組むことが必要だとして、大学病院や特定機能病院、救命救急センターなど従来から高度医療を担ってきた医療機関が中心にあたるべきだと指摘。またこれらのスキルを身につけるには数年のICU勤務経験が必要で、さらに今回は十分な感染対策も合わせて行うため必要な人員や業務量が増えていることも挙げ、「それぞれの役割分担を十分機能させるためには統制の取れたチームワークのもと治療を行なわなければならない。そのようなチーム力は一朝一夕に達成できるものではなく、いわゆる寄...