1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 都、感染再燃の早期把握へ積極的疫学調査を強化

都、感染再燃の早期把握へ積極的疫学調査を強化

レポート 2021年2月26日 (金)  星野桃代(m3.com編集部)

東京都は2月26日に新型コロナウイルス感染症モニタリング会議を開き、感染状況や医療提供体制は一時期より改善しているものの、新規陽性者数や救急医療の東京ルール適用件数はいまだ2020年夏の第2波ピーク時と同程度、入院者数や重症者数は第2波ピーク時以上の水準であると確認。感染状況・医療提供体制は依然4段階中、最上位の警戒レベル赤色に据え置いた。新規陽性者数の増加比は前週の70%から今週は83%に再増加し、下げ止まり傾向が表れている。 東京都医師会副会長の猪口正孝氏は「現状の逼迫している医療提供体制のままでは、従来株よりも感染力が強い変異株の感染再拡大に対応できない」と強い懸念を示した。東京iCDC専門家ボード座長の賀来満夫氏(東北医科薬科大学医学部特任教授)は、高齢者施設などに絞っている積極的疫学調査の体制を再強化し、新たな感染拡大の予兆を迅速に捉えることで流行再燃を予防する方針を示した(資料は都のホームページ)。 (2021年2月26日東京都モニタリング会議資料による) ※クリックで拡大 国立国際医療研究センター国際感染症センター長の大曲貴夫氏は、現在の感染状況について「新規陽性者数の減...