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ワクチン接種時のアナフィラキシー「PEG想定で周知を」

レポート 2021年3月1日 (月)  大西裕康(m3.com編集部)

厚生労働省は2月26日、ファイザー製の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)用のワクチン「コミナティ筋注」の特例承認について審議した、同12日の薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会の議事録を公表した。出席者からは、同ワクチン接種後アナフィラキシーの原因物質として想定されているポリエチレングリコール(PEG)を含む医薬品や化粧品に関する具体的な周知が必要との指摘が上がっていた。このほか、厚労省とPMDA(医薬品医療機器総合機構)側が、接種後の発熱など軽度な有害事象に対処する際の解熱鎮痛剤について、OTCなどの市販薬を服用しても問題ないとの見解を示した(議事録全文は厚労省ホームページ)。 接種後アナフィラキシーとPEGの関係については、参考人として出席した東京医科大学病院渡航者医療センター教授の濱田篤郎氏が、「ポリエチレングリコールが原因物質として想定されている」と指摘。一方、「事前の問診に当たって、『ポリエチレングリコールにアレルゲンがありますか』と聞いても答えられる人はいない」との認識を示した上で、「例えば下剤の成分にも使われているし、化粧品の成分にも使われているといった細かい情報...