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被災3県、宮城県と岩手・福島県で問題認識に差も◆Vol.2

医師調査 2021年3月7日 (日)  岩崎雅子(m3.com編集部)

Q:震災前と比べて、2021年時点の患者数に変化はありますか。 岩手、宮城、福島の被災3県に在勤の医師を対象に、震災前と2021年時点の患者数を比較してもらうと、3県全体で「増えた」が20.1%「減った」が27.2%だった。県別に見ると、岩手県は「減った」が3県で最多の34.3%、福島県は「増えた」が3県で最多の24.6%だった(2016年の結果は『岩手、福島の3割超が「患者が減った」◆Vol.6』を参照)。 Q:震災前と比べて、2021年時点の患者の動向に変化はありますか。【複数選択可】 患者動向では、3県全体では「高齢者が増えた」が最多の48.4%だった。宮城県は最多が「特に変化がない」の43.2%で、「高齢者が増えた」は次点の39.8%だったが、岩手県では「高齢者が増えた」が57.1%、福島県では55.7%に上った。また、「生活困窮者が増えた」は岩手県で37.1%、福島県では31.1%となったが、宮城県では11.4%にとどまるなど、地域により差が表れた。 福島県は「メンタルヘルスの患者が増えた」が37.7%で2番目に多く、「生活習慣病の患者が増えた」も24.6%で他県より多くなっ...