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被曝の住民相談「現在はほとんどない」が約7割◆Vol.3

医師調査 2021年3月9日 (火)  岩崎雅子(m3.com編集部)

福島県に在勤の医師61人を対象に、福島第一原発事故による放射線被曝の影響について尋ねた。福島県が発表している情報では、2019年度の県内全地区の放射線量は0.15マイクロシーベルト/時となり、前年度から0.01マイクロシーベルト/時減少。震災直後の2011年6月の1.33マイクロシーベルト/時と比較すると、環境放射線量は88.7%低減している。被曝による住民相談について尋ねると、約97%が今まで相談を受けていた一方で、「現在はほとんどない」が計68.9%に上るなど、住民の行動変化が見られた。 Q:日々の生活において、ご自身は放射線量を気にしていますか。 日々の生活においてご自身が放射線量を気にしているかを尋ねたところ、「気にしていない」が最多の42.6%となり、2016年の調査から約19ポイント上昇した。一方で、「気にしている」と「多少は気にしている」は計32.8%となり、2016年から微増した(2016年の調査は『「造影CT避けるよう指導」「御用学者と言われた」、福島の医師85%が相談受ける◆Vol.12』を参照)。 Q:被曝による健康被害について、患者や地域住民から相談を受けたこと...