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災害用無線、診療所は約9割が「設備がない」◆Vol.4

医師調査 2021年3月11日 (木)  岩崎雅子(m3.com編集部)

被災3県を除く全国44都道府県の医師計3267人に、大規模災害に向けた備えは進んでいるかを尋ねたところ、勤務先の医療機関に蓄電や自家発電の設備が「ある」と答えたのは全体で66.4%に上った。一方で、診療所では「ある」が28.2%にとどまるなど、病院と診療所で差が見られた。災害用無線や衛星電話についても診療所では86.1%が「設備がない」と回答。全体では「設備がある」が51.9%に上ったが、「使い方が分かる」のは約1割にとどまった。また、災害発生時の自分の動きを「把握している」と答えたのは54.4%で、約半数は把握していなかった。 Q:大規模災害が発生した際に、勤務先の医療機関が地域でどのような役割を果たすか、自身が院内外でどのように動けば良いかを把握していますか。 Q:災害医療の教育を受けたことがありますか。 大規模災害発生時に自身が院内外でどのように動けば良いかを把握しているかを尋ねると、「把握している」は54.4%と約半数だった。災害医療の教育を受けたことがあるかでは、「専門に学んでいる」が5.1%、「短期の教育コースを受講したことがある」が22.0%で、教育を受けたことがあるのは...