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医療者のバーンアウト「交替制勤務の義務化」で防止

オピニオン 2021年3月5日 (金)  中島恒夫(一般社団法人全国医師連盟代表理事)

一般社団法人全国医師連盟は2月25日、「全医連提言2021」を公表した。広く知っていただきたいため、m3.com医療維新にも寄稿させていただく。 【提言の骨子】 新型コロナウイルス感染症(以下、COVID-19)が終息した後を見据え、医療提供体制の再構築が必要である。今回、大きな負担を強いられた医療機関に対して継続可能な診療環境を整備すること、すなわち、医療資源(ヒト:人材、モノ:施設・設備、カネ:財源)の整備が行政の急務であることは、誰の目にも明らかである。また、限りある医療資源を効率良く活用するための制度(ルール)の整備も必要不可欠である。 現在進行形のCOVID-19への対応と並行して、COVID-19終息後の医療提供体制の立て直しを図るために、政府は以下の点に取組むべきであると、我々全国医師連盟は提言する。 【前文】 日本でもCOVID-19が昨年から蔓延し、国民に多くの健康被害を与えた。同時に、経済停滞の原因となった。まさしく「国難」と言える状況である。 COVID-19は今現在も大きな問題として報道されている。感染者数が他国よりも二桁少ないにも関わらず、患者受け入れ能力の不...