診察券は不要に?マイナンバーカードで実質的に可能
レポート
2021年3月4日 (木)
大西裕康(m3.com編集部)
医療機関を受診する際に用いる診察券は、オンライン資格確認の仕組みが普及することでなくなるだろうか――。厚生労働省保険局医療介護連携政策課長の山下護氏は3月4日、社会保障審議会・医療保険部会(部会長:田辺国昭・国立社会保障・人口問題研究所所長)で、オンライン資格確認の仕組みを導入した医療機関では、実質的に診察券は不要になると改めて説明した。 マイナンバーカードに健康保険証の資格情報が紐づき、健康保険証の資格情報にはレセプトコンピュータで審査支払機関に請求するための診療情報(電子カルテ情報)が紐づくので、2回目以降の受診であれば、マイナンバーカード1枚で足りるためだ。一方、診察券を発行する必要性については、「医療機関側の経営上の問題・判断。『うちで面倒を見ている患者さん』という(会員カードのような発想で)発行の必要性を感じていれば否定はできない」と述べた(資料は厚労省ホームページ)。 (2021年3月4日の社保審・医療保険部会) 現状は、診察券に記載の番号で患者の診療情報を管理しているため診察券は不可欠だが、マイナンバーカードによる健康保険証の資格確認が普及すれば、病院や診療所ごとに複数の...
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