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「病床逼迫のまま感染再拡大の可能性」都モニタリング会議

レポート 2021年3月4日 (木)  水谷悠(m3.com編集部)

東京都は3月4日に新型コロナウイルス感染症モニタリング会議を開催し、新規陽性者数の減少傾向が鈍化、感染力が強い変異株により感染拡大のスピードが増すリスクがあり、「病床の逼迫が解消されないまま感染が再拡大する可能性がある」として感染状況、医療提供体制とも4段階中最上位の警戒レベル赤色に据え置いた。 東京iCDC専門家ボード座長の賀来満夫氏(東北医科薬科大学医学部特任教授)は感染拡大防止のための取り組みとしてリバウンドと変異株への対応、ワクチン接種とリスクコミュニケーションの推進を挙げ、「感染防止対策のさらなる徹底が望まれる」と述べた(資料は、都のホームページ)。 都は新規陽性者数の増加を前週比で70%に減らす目標を掲げてきたが、2週間前の70%、1週間前の83%から今週は94%となり、減少の鈍化傾向が続いている。小池百合子都知事は会議後の記者会見で「依然厳しい。(緊急事態宣言の2週間延長という)総理の発言は都の現状認識、今後のあり方と軌を一にするもので、重く受け止めていきたい」と述べた。 国立国際医療研究センター国際感染症センター長の大曲貴夫氏は、新規感染者数の減少スピードが鈍化し、変異...